日焼けのタイプ

日焼けした肌は健康的な魅力にあふれています。夏になるとわざわざベランダで寝ころんだりして、肌を黒くするために日光浴をする人がいることでしょう。また、最近は日焼けサロンも増え、ギャルやお兄系ファッションの愛好者が肌を黒く焼きます。

日焼けは、太陽光線を受けすぎたとき生じる状態ですが、急性の皮膚障害とも解釈でき、見た目の魅力とは別の側面を持っています。太陽光線に含まれる中波紫外線（UV）は、浴びた後、すぐに灼熱感（しゃくねつかん）を伴って肌が真っ赤になる、紅斑（こうはん）を引き起こします。さらにひどくなると水泡、つまり水ぶくれを起こすこともある、障害を起こす作用が強い紫外線です。

「日焼け」と表現するとき、太陽光線を浴びて赤くなる症状と肌が黒くなる症状のいずれかをさします。日本語ではどちらも「日焼け」で片付けることができますが、厳密には、前者は「サンバーン」で、後者は「サンタン」といい、原因は同じでも異なる状況です。

1. サンバーン：肌が赤くなる「サンバーン」は、紫外線（UV）で皮膚の細胞が障害をおった炎症です。
2. サンタン：肌が黒くなる「サンタン」は、紫外線（UV）の刺激で皮膚にある色素細胞が活性化され、メラニン色素を大量に産出するために、皮膚が褐色調に黒くなってしまう現象です。

サンバーン、サンタンともに人種差、個人差があります。
一般に白人は、紫外線（UV）を受けるとすぐに赤くなります。赤みは数日程度で引き、あまり後を引かずに消滅します。これはサンバーンになりやすく、サンタンにはなりにくいタイプです。
一方、肌の色が黒い人種は、日光を浴びた直後でもあまり赤くなりません。数日すると急激に肌が黒くなります。サンバーンにはなりにくく、サンタンになるタイプの肌です。
日本人は、黄色人種ですので、中間のタイプとなり、日本人全体の約60kら0パーセントはサンバーンとサンタンを両方ともそれなりに起こすのだそうです。
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